東京と大阪、名古屋に校舎を持つバンタンゲームアカデミーは、ゲームの専門校として30年以上の歴史を誇ります。
東京校は中目黒、大阪校は難波、名古屋校は名駅近くと好立地に校舎を構えています。
こちらのページでは、バンタンゲームアカデミーの声優学部について、口コミや評判をもとに解説していきます。
バンタンゲームアカデミー声優学部の評価
バンタンゲームアカデミーは、一部ネット上では悪評が多いとも言われていますが、実際のところは雰囲気の良い学校です。
コスプレサークルやイベントサークルなどサークル活動が活発で、クラスや学年を超えての交流が多い明るい雰囲気の学校です。
バンタンゲームアカデミーは授業料が非常に高いという口コミもありますが、費用が高い分設備はある程度整っていて、プロ仕様のアフレコスタジオも備えています。
声優学部の講師を務めるのは現役プロの声優なので、現場の裏話などスキル以外についても学ぶことができるでしょう。
年間を通してバンタンゲームアカデミーが提供する声優オーディションの機会は数十回ほど、多くの生徒に声優デビューのチャンスが与えられます。
講師や設備面の評価としては悪くはありませんが、実際に声優を育てた実績としてはまずまずと言ったところです。
なお、声優専門学校の中でも人気校のヒューマンアカデミーでは、学校が提供する年間のオーディション機会は350回を超えます。
オーディションのチャンスが多い分だけ、声優デビューの可能性も高いと考えられます。
また、オーディションの機会が多い専門学校は、声優業界からの注目度や評価が高い証でもあります。
バンタンゲームアカデミーも業界では有名な学校ですが、これまでに卒業した生徒で、業界の第一線で活躍している声優は多いとは言えないところです。
声優専門学校を選択する上で最も大切なことは、充実した設備や講師の質ではなく、プロの声優を輩出した実績です。
声優の養成実績を比較して、体験入学や説明会にも参加した上で、どの声優専門学校に進学するのかを選択することをおすすめします。
バンタンゲームアカデミー声優学部の卒業生による口コミと評判
クラウドソーシングを利用して、バンタンゲームアカデミー声優学部の卒業生からアンケートを頂きました。
バンタンゲームアカデミー声優学部の授業内容や卒業生の進路、学校の感想などについて回答を頂きました。
※口コミアンケートの募集はクラウドソーシングサービスのランサーズを利用しております。
また、普通の学校では学べないことも、分かりやすく時に厳しく教えて下さるので、毎日メリハリがあってとても気に入っています。夢を叶えるために努力している、というだけでとても楽しいです。
デメリットを言うと、本当に夢を叶えて就職出来るのはほんの一部だけ、という空気がどこかにあることです。もちろん全体としてはとても活気がありますが、そこから諦める人がいたり、中にはそれを否定する人もいます。
実際に同級生で希望の進路に進んだ人はほんの一部で、そのあたりから空気が悪くなります。そういった雰囲気についてはいいところもあれば悪いところもあるのが事実かなと思います。
また、学費についても少し高いのではないかと思いました。
ですが、全体的にとても過ごしやすく、一般の企業でも活かせるようなスキルを得ることができるのでとても良いです。
(卒業後の進路/一般企業に就職)
皆目的意識をきちんと持って学校生活を送っていたので、互いに刺激を受けながら切磋琢磨出来る良い環境でした。
現役プロ講師の指導の元にスキルを高められる授業内容で、毎日が学びの連続でした。
私が一番やりがいを感じることが出来たのはチーム制作です。複数の専攻が集まり一つの作品を作り上げるのですが、皆で一丸となり目標達成に向けて突き進む毎日がたまらなく楽しかったです。
作品が出来上がった時の達成感は、何にも変えられないほどの喜びでした。
オーディションの機会もあり、自分の実力や課題を知る事ができ、非常に勉強になりました。
デメリットをあげるとするならば学費が高い点です。整った環境を踏まえると妥当な金額ではあると思いますが、私のように自分で学費を稼いで在学している生徒にとってはなかなかキツいものがありました。
(卒業後の進路/一般企業に就職)
バンタンゲームアカデミー声優学部のカリキュラムと授業内容
バンタンゲームアカデミーの声優学部では、将来目指す声優像に合わせて、カリキュラムの異なる2つの専攻から選択します。
アニメ&ゲーム声優専攻
アニメやゲームのキャラクターを演じる声優や、タレント、ナレーターなども視野に入れたコースです。
演技やアフレコの授業が時間割に多くなっているのが特徴です。
声優&ボーカリスト専攻
アニメで活躍する声優だけではなく、アニソンアーティストになるためのスキルも学べるマルチな専攻コースです。
ボーカルテクニックやダンスの授業が時間割に多くなっているのが特徴です。
バンタンゲームアカデミーに限らず多くの声優専門学校では、大学のような座学よりも実技授業が多くなっています。
時間割には様々な実技レッスンが組まれていますが、授業内容の一例を以下にご紹介します。
発声・発音
腹式呼吸や正しい発声法、滑舌、アクセントなど、声優の基礎について学ぶ授業です。
アフレコ実習
実際の収録現場と同じようなスタジオを使って、アニメやゲーム、ボイスドラマに声をあてる授業です。
アフレコ技術だけでなく、マイクやスタジオに慣れることも目的としています。
ゲーム声優演技
ゲーム特有のアフレコや演技について学ぶ授業です。
オーディションで使用するボイスサンプルの収録も行います。
キャラクター別演技
アニメキャラクターに合わせた発声法や、演じ分けのテクニックを習得します。
ラジオパーソナリティ実習
ラジオパーソナリティに必要な話し方や、番組進行についても学びます。
実際のラジオ番組を通して、コミュニケーションスキルの向上を目指します。
ダンス
ダンスを通じてリズム感を養い、体を大きく使った表現を身につける授業です。
バンタンゲームアカデミー声優学部のカリキュラムの特徴として、ヘアメイクやファッションに関する授業も時間割に多く取り入れられています。
バンタンゲームアカデミーは姉妹校にヘアメイクやファッションの学校があるので、それらのノウハウを取り入れた授業が多く導入されています。
プロの声優になるためには見た目のプロデュースも重要なポイントではありますが、卒業生の評判としては賛否両論分かれるところです。
また、学部によっては週3日で通えるカリキュラムが用意されています。
しかし残念ながら声優学部の週3日コースは開講されておらず、夜間や土日に通えるコースなどもありません。
バンタンゲームアカデミーは専門学校ではない!
声優の学校には二つの種類があります。一つは国から認可を受けた専門学校、そしてもう一つは無認可のスクールです。
無認可のスクールは学校法人ではなく一般企業が運営しています。
学校法人が運営する専門学校には、専門卒の学歴が付く、通学定期などの学割が使える、国の奨学金が使えるといったメリットがあります。
そのため専門学校の方が優れているようにも感じますが、無認可のスクールは専門学校の認可をもらえなかったわけではなく、あえて無認可校として運営する選択をしています。
専門学校として認可を受けると、カリキュラムの変更の度に届出が必要となり、柔軟なカリキュラムの変更がしづらくなります。
また、講師の採用に規定があるため、現役で仕事をしている声優を講師に採用するのに、制限がでる可能性があります。
その点一般企業が運営するスクールであれば、業界のニーズに合わせてカリキュラムを柔軟に変更することができて、講師も折り合いが付けば自由に採用できます。
声優の学校の中には、バンタンゲームアカデミーのように専門学校にはしていない学校がたくさんあります。
バンタンゲームアカデミー出身の声優
「サイコスタッフ」姫萩姫子
「アナグライフ」サン子、「きょーふ!ゾンビ猫」ノラネコ兄、「政剣マニフェスティア」アリシア/ユーリア/N魔
「ソードアート・オンライン フェイタルバレット」受付嬢 緑/スターライト、「政剣マニフェスティア」キティ・クローダーほか、「戦国修羅SOUL」大祝鶴姫/寧々
バンタンゲームアカデミー声優学部への入学方法
バンタンゲームアカデミーの声優学部には、以下の3つの入学方法があります。
AO入試
バンタンゲームアカデミーが求める学生像と照らし合わせて、学力ではなく学生のやる気や人間性により合否を決定する入試方法です。
入学金の10万円免除、AO入学者限定イベントへの参加などのメリットがあります。
一次審査は作文、二次審査は個人面接となっています。
推薦入試
在籍する高校から推薦してもらう入学方法です。面接はなく書類審査のみで合否が決定されます。
一般入試
上記に当てはまらない方は一般入試を選択します。一般入試の選考方法は筆記テストと面接となっています。
筆記テストは数学・漢字・一般常識から出題されます。それに加えて感性を問うテストと作文もあります。
バンタンゲームアカデミー声優学部には偏差値という概念はなく、倍率も決して高くはありません。
どの入学方法であったとしても、バンタンゲームアカデミーの入学試験に落ちる可能性はどちらかと言うと低いと言えます。
なお、入学試験においては実技テストのようなものはないので、未経験の初心者であっても問題ありません。
ただし、声優専門学校としてはめずらしく、一般入試に筆記試験があります。
また、AO入試の場合には二次試験まで設けるなど、他の声優専門学校と比較して試験項目は多い方になります。
バンタンゲームアカデミー声優学部の学費
2年合計 約229万円
※上記費用には入学金の10万円も含まれます。
※上記費用以外にも、別途教材費として3万円~27万円が必要になります。
以前は学費が高いことがデメリットとなっていたバンタンゲームアカデミーですが、最近は見直しが入り適正価格になりました。
東京にある声優専門学校の学費の平均相場は、おおよそ250万円程度となっています。教材費も含めた上で考えるなら、バンタンゲームアカデミーの学費は平均的と言えます。
ただし、バンタンゲームアカデミーは認可を受けた専門学校ではないので、国の奨学金を利用することができません。
学費の支払いが難しい場合には、国や銀行等の教育ローンを利用することになります。
食事付き学生寮の紹介などは行っているので、一人暮らしを考えている学生は多少生活費を抑えることができるかもしれません。
まとめ
バンタンゲームアカデミーは声優について学ぶ環境は整っているものの、現時点においては現役の第一線で活躍する声優の輩出は多いとは言えないところです。
プロの声優が講師を務めているなどメリットもありますが、やはり声優専門学校を選ぶ上では声優デビュー実績を重視することをおすすめします。