声優専門学校の授業内容は、細かい違いはあれど基礎的なトレーニングに関してはどの声優専門学校でもほとんど同じです。
基礎的な声優のトレーニングに加えて、それぞれの声優専門学校で独自のカリキュラムを導入しています。
このページでは、多くの声優専門学校で行われる基礎的な授業や、一部の声優専門学校で行われる個性的な授業について紹介していきます。
多くの声優専門学校にある授業
まずはじめに、多くの声優専門学校のカリキュラムに導入されている授業内容について紹介します。
発声
声の出し方や腹式呼吸、滑舌の練習など、声を出すための基礎的なトレーニングを行います。
「あめんぼ赤いな」や「あいうえおあお」などの滑舌練習は、どの声優専門学校でも必ずカリキュラムにあります。
声優専門学校に入学して1年目の最初のあたりは、発声の練習に特に力を入れます。
身体訓練
力のある声をしっかりと出すために、ストレッチや筋トレなども授業で行います。
声優専門学校のカリキュラムではどこにでもある基本的な授業ですが、スポーツ系の専門学校のようにきついメニューではありません。
朗読
セリフの朗読を通して、滑舌や発声から感情表現までを学びます。
台本に書かれた文字を、どのようにしてセリフに変えていくのかを学ぶ授業です。
また、台本の読解能力を高めて、どうすれば相手によく伝わるのかを学びます。
朗読の授業は多くの声優専門学校でカリキュラムに組み込まれています。
演技・表現
声優は俳優と同じく、人やキャラクターを演じるお仕事です。
そのため声優専門学校では、感情表現や演技の基礎を授業で徹底的に学びます。
どの声優専門学校でも、エチュード(場面設定だけが与えられた上で即興で行う演技)をすることが多いです。
発声や朗読に加えて、声優専門学校の授業の中でもカリキュラムの中心となる授業です。
アフレコ
実際にマイクの前に立って、アニメなどのアフレコを行います。
様々なアニメーションを教材にして、アフレコ技術だけではなく、作品への理解力や役作りも学ぶための授業です。
声優の実践に近い授業なので、専門学校の生徒からも人気のある授業です。
ヴォーカルトレーニング
最近の声優はアーティストとして活動することも多く、コンサートを開催する声優もいます。
以前は少なかったヴォーカルトレーニングの授業ですが、今では多くの声優専門学校のカリキュラムに導入されています。
声優専門学校によっては、ヴォーカルトレーニングは選択制となっている専門学校もあります。
ダンス
ヴォーカルトレーニングの授業と同じく、アニソンを歌って踊れる声優を育てるための授業です。
卒業後に所属する声優事務所によっては、歌手として売り出してもらうことも可能です。
モダンダンスだけでなく、クラシックバレエやジャズダンスなどをカリキュラムに導入している声優専門学校もあります。
また、以外に多いのが日本舞踊の授業を取り入れている声優専門学校です。
ダンスと言うよりも、日本舞踊を通して立ち振る舞いや身体の動きを学ぶのが目的です。
ナレーション
アクセントやイントネーションを学ぶと共に、ナレーションの技術を身に付ける授業です。
日本語は日常で使っていても、案外正しく発音できていないこともあります。なまりやクセを矯正して、正しく美しい日本語を学びます。
声優専門学校の中には、「話しことば検定」を受けさせている専門学校もあります。
また、渡された原稿を読み解く技術もナレーションの授業で磨かれます。
オーディション対策
多くの声優専門学校では、卒業前に学内で開催されるオーディションを受験することができます。
それぞれの声優専門学校には多数の声優プロダクションが招かれて、在校生のためだけの所属オーディションが開催されます。
声優専門学校にとっての就職とは声優プロダクションに所属することなので、所属オーディションの対策に力を入れている声優専門学校はたくさんあります。
ボイスサンプルの作成はもちろんのこと、オーディションでのパフォーマンスや、ヘアメイクについて指導する声優専門学校もあります。
舞台製作
1年間の授業の集大成や卒業公演として、生徒全員で舞台作品を作り上げます。
舞台上での動きや演技表現を学ぶだけでなく、舞台作品が出来る上がるまでのプロセスを学ぶことができます。
声優専門学校内によってはキャンパス内に大型のホールがあるので、実際に一般客を入れて公演することもあります。
以上の授業は、多くの声優専門学校のカリキュラムに導入されています。
中でも発声・演技・アテレコの3つは、どの声優専門学校にも採用されている授業です。
声優は俳優であるというのが声優業界の基本的な考えなので、声優専門学校の授業内容は役者の勉強に近いものがあります。
声優専門学校によってはこんな授業もある!
殺陣
殺陣(たて)とはアクション演技のことです。基礎体力を養うことと、格闘シーンでの表現力を身につけるために、カリキュラムに殺陣を導入している声優専門学校もあります。
また、最近では声優が舞台上で演技をすることも多く、アクションのある作品に出演する際には殺陣の授業が役立ちます。
ヒーローショーのような現代殺陣と、木刀を使った時代殺陣とがあります。
パントマイム
大道芸人がやっているパントマイムですが、実は演技の練習として非常に有効的です。
空間に対して身体がどのように反応して動くのか、自然な身体の動きをパントマイムの授業を通して学びます。
紙芝居
カリキュラムに紙芝居がある声優専門学校は多くはありませんが、紙芝居は朗読と喜怒哀楽の表現を学ぶのに最適の授業です。
キャラクターの使い分けから、聞かせるナレーションまで同時に学ぶことができる授業です。
フリートーク
声優として売れ始めると、テレビやラジオなどでタレントの仕事も増えていきます。
イベント会場や舞台では、大勢のファンの前でフリートークを披露することもあります。
カリキュラムにフリートークの授業がある声優専門学校もありますが、あくまでも補助的な授業なのでコマ数は少なくなっています。
作品研究
アニメや映画、舞台などの様々な作品を鑑賞して、演技を研究分析する授業内容です。
演技の授業内容に作品研究が含まれている声優専門学校もあれば、作品研究の授業を単体でカリキュラムに導入している声優専門学校もあります。
ラジオ番組制作
声優専門学校によっては、グループ会社内でラジオ番組を制作しているところもあり、専門学生もラジオに出演させてもらう機会があります。
ラジオDJのトークを学んだり、ラジオドラマに出演することもあります。
以上のような授業は、声優専門学校によってはカリキュラムに導入されていることがあります。
しかしあくまでも補助的な授業となり、カリキュラムのメインはやはり先にご紹介したような授業内容となっています。
また、声優専門学校によっては、2年次になると選択授業を選んで受講するところもあります。
そのような選択授業に上記のような授業内容は多く、他にも落語や英会話、マネージャー業務の勉強などができる声優専門学校もあります。