ニチマの愛称で親しまれる日本マンガ芸術学院は、2011年に名古屋市中村区に開校した専門学校です。
日本マンガ芸術学院では声優タレントコースも設けていて、声優やナレーター、レポーターの育成を行なっています。
こちらのページでは、日本マンガ芸術学院の声優タレントコースについて、評判などを解説していきます。
日本マンガ芸術学院の評判
名古屋で漫画やアニメの専門学校と言えば日本マンガ芸術学院、東海では数少ないアニメ関連の専門学校となっています。
漫画家やコミックイラストレーターの育成に優れた環境で、卒業生には業界で活躍している方もたくさんいらっしゃいます。
しかしながら、漫画家やコミックイラストレーターと比較して、声優の輩出実績はまずまずと言ったところです。
日本マンガ芸術学院の卒業生で、現役の第一線で活躍している声優は多いとは言えません。
校舎内の設備はある程度整っていて、どちらかというと声優よりもマンガやイラストを学ぶための設備が豊富にそろっている印象があります。
とは言え、アフレコができるレコーディングスタジオなど、声優について学ぶ上で必要なものも十分に揃っています。
日本マンガ芸術学院の講師に関しては、地元名古屋で活動している声優や俳優、ナレーターが多くなります。
名古屋ではアニメの仕事がほとんどないため、アニメの出演よりもナレーション経験が豊富な講師が多いようです。
将来はアニメ声優だけではなくナレーションの仕事も視野に入れているなら、日本マンガ芸術学院の授業内容は相性が良いかもしれません。
なお、日本マンガ芸術学院の公式サイトには、アニメ作品のメインキャラで出演しているような声優が特別講師として紹介されていますが、特別講師は年に数回ほど日本マンガ芸術学院に来校するだけで、普段の授業は常勤の講師が担当します。
現役アニメ声優のほとんどは東京に住んでいるため、名古屋という立地を考えると仕方のないことではあります。
名古屋には他にも実績の良い声優専門学校がいくつかあるので、日本マンガ芸術学院と比較検討してみると良いでしょう。
日本マンガ芸術学院声優タレントコースのカリキュラムと授業内容
日本マンガ芸術学院に限らず多くの声優専門学校では、大学のような座学よりも実践授業が大半を占めます。
日本マンガ芸術学院の声優タレントコースには、以下のような授業が時間割に組まれています。
台本読解
台本の読み方や専門的な用語について学ぶ授業です。台本に込められた作者の意図を理解し、素早く読み解く技術を養います。
マイクワーク基礎
アフレコスタジオでのマイクの使い方から、ディレクターやミキサーとのやり取りまで学びます。スタジオ録音の技術やマナーについて学ぶ授業です。
エチュード
エチュードとは、大まかな設定だけを決めて即興で演技することです。エチュードを通して表現力に磨きをかける授業です。
歌唱&ダンス
アニメのメインキャラクターを担当すると、ステージで歌を披露する機会も出てきます。また、ボーカルトレーニングやダンスを通してリズム感を養います。
演技基礎
声優の基本は人物やキャラクターになりきって演じることです。舞台俳優や役者から演技の基礎を教わる授業です。
アフレコ実習
アニメや映画の作品を使って、実際に声を当ててみる授業です。声優として実践的なスキルを身に付けます。
舞台公演
一般公開の舞台を経験することで、演技力や表現力に磨きをかけます。
日本マンガ芸術学院のカリキュラムの最大の特徴は、2年制と3年制で選択できることです。
2年制は一般的な専門学校のような時間割ですが、3年制は午前のみの授業となっています。
3年制では午後からが自由時間になるので、遊びやバイトに時間を割くことができます。
学校生活を長く楽しみながら、じっくりと時間をかけて声優の勉強をしたい方は、日本マンガ芸術学院の3年制コースを検討してみるのも良いかもしれません。
また、日本マンガ芸術学院には週1回×40回の夜間講座もあります。
夜間講座の入学は年度途中であっても、定員に空きがあれば受け付けています。週1日だけの授業なので、社会人や大学生でも並行して通うことができます。
3年制コースや夜間講座など選択肢が多い点については、日本マンガ芸術学院の良い評判につながっています。
日本マンガ芸術学院出身の声優
「ダイヤのA」、「灼熱の卓球娘」女子2
「NEWGAME!」飯島ゆん、「灼熱の卓球娘」鐘梨まゆう、「アイカツスターズ!」沙浄絵理
「ネコこのゴロ」、「れいぞうこのくにのココモン」ココモン、スマホゲームアプリ「23/7 トゥエンティ スリー セブン」マリー・アントワネット/C・R・ダーウィン
「それが声優!」中島彩、「パックワールド」ゴースト/ドリルゴーストB
「バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~」村人、スマホゲームアプリ「ロードオブダイス」トール/リディー
日本マンガ芸術学院への入学方法
日本マンガ芸術学院の声優タレントコースには、以下の3つの入学方法があります。
AO入試
日本マンガ芸術学院が求める学生像と照らし合わせて、学力ではなく学生のやる気や人間性により合否を決定する入試方法です。
選考方法はエントリーシートと面談です。プレスクールや夜間講座を無料で受講できるというメリットがあります。
推薦入試
在籍する高校から推薦を受ける「学校推薦」と、日本マンガ芸術学院が指定する高校に通う学生のみが利用できる「指定校推薦」とがあります。
一般入試
大学や短大との併願も可能な入試方法です。
日本マンガ芸術学院声優タレントコースには偏差値という概念はなく、倍率も決して高くはありません。
どの入学方法であったとしても、日本マンガ芸術学院の入試に落ちることはほとんどないと考えて良いでしょう。
また、日本マンガ芸術学院では留学生の受け入れも行なっているので、外国人の方も条件を満たしていれば受験することができます。
日本マンガ芸術学院声優タレントコースの学費
2年制 約213万円/3年制 約271万円
※上記費用には入学金の25万円も含まれます。
※上記以外に別途教材費や研修旅行費が必要になります。
日本マンガ芸術学院声優タレントコースの学費は2年間で213万円と、全国の声優専門学校と比較して若干安いと言えます。
ただし、別途教材費や研修旅行積立金がかかるとなると、総額としては平均的と言えるでしょう。
なお、日本マンガ芸術学院は学校法人の専門学校なので、各種奨学金制度や国の教育ローンを利用することができます。
学費の一部が免除される特待生制度もあるので、日本マンガ芸術学院を受験するなら事前に調べておくと良いでしょう。
また、日本マンガ芸術学院では管理人常駐の食事付き学生寮も提供しているので、他県から入学を考えている学生にも生活しやすい環境が整っています。
まとめ
日本マンガ芸術学院の声優タレントコースはそこそこの評判を獲得していますが、現時点においては卒業生で活躍している声優はまだ多いとは言えません。
一方で名古屋にある声優専門学校の中には、多くの声優を輩出している専門学校もあります。
声優専門学校を選ぶ上では声優デビュー実績にも着目して、じっくりと検討してみることをおすすめします。
また、気になる声優専門学校には必ず資料請求して、できれば体験入学や見学会にも参加してみることをおすすめします。